YouTube第1シリーズ|AI時代に人は何を支えに生きるのか
現在、シリーズの導入編と本編8話を制作しています。動画の公開後は、このページから、それぞれの動画と読み物記事へ順次つないでいきます。
導入編では、シリーズ全体の問いと中心命題を示し、本編8話へつなぎます。本編では、役割、居場所、人とのつながり、文化、祈り、空気を読む力、AIとの対話、現代の居場所の結び直しを、一つの流れとしてたどります。
このシリーズで考えること
人間の社会は、自然の中で共に暮らす営みを重ねる中で形づくられてきました。
水を得る。
食べ物を分ける。
火を守る。
危険へ備える。
そうした共同の暮らしを続けるために働きが生まれ、働きが分かれることで役割が生まれました。
ところが社会が巨大になり、分業が進むにつれて、自分の働きが全体の何を支えているのかが見えにくくなりました。
そしていつの間にか、暮らしを支えるために生まれた役割が、人の価値や居場所を決める物差しへ変わっていきました。
社会は、自然の中に築かれた巨大なキャンプである。
現代社会は、そのキャンプを制度と技術のカプセルで覆っている。
本シリーズでは、この二つの見方を手がかりに、制度や技術によって見えにくくなった、自然、土地、人、暮らしの関係を、昔へ戻るのではなく、現代の中で捉え直していきます。
AIが揺さぶっているのは、仕事そのものだけではありません。職業や資格、能力、成果によって、人の価値と居場所を決めてきた社会の順序そのものです。
だからこそこのシリーズでは、人間にどのような役割が残るのかだけでなく、そもそも役割を人の価値や居場所の条件にしてよかったのかを問い直していきます。
導入編|シリーズのはじまり
― 役に立たなくても、ここにいてよい理由 ―
「生きてるだけで偉い」という言葉を手がかりに、人は役に立ってはじめて、ここにいてよいのかを考えます。キャンプを例に、まず同じ場所に集い、共に過ごす中から働きが生まれ、それが役割として形になっていく順序をたどります。
●●
本編8話|AI時代の居場所をたどる
― 居場所は、役割より先にある ―
人間社会を、巨大化したキャンプとして捉え、暮らしを支える手段だった役割が、人の価値と居場所を決める物差しへ変わった主客転倒をたどります。
― 自然・土地・他者との関係の中に、無理なく身を置く ―
居場所を、制度の中の固定席や役割ではなく、自然や土地、周囲の人との関係の中に無理なくいられる状態として考えます。
― 共に向き合う世界が、人と人を結ぶ ―
人は肩書き同士で結ばれるのではなく、水、食、家、土地、暮らしなど、共に向き合うものを介して結ばれることを考えます。
― 身体だけに頼らず、土地ごとに文化をつくる力 ―
人間が土地ごとに文化という環境をつくり、異なる自然の中へ根づいてきた歩みをたどります。
― 土地の力を、人が共に受け止める形へ翻訳する ―
神社、祈り、祭りを、土地の力や記憶を人びとが共に受け止めるための形として読み直します。
― 巡りを調える力は、なぜ同調圧力へ変わったのか ―
人や暮らしの巡りを調えるために育った感覚が、なぜ同調圧力や忖度へ変わることがあるのかを考えます。
― 今の状況だけでなく、時間の流れの中に自分を置いてみる ―
AIを答えを出す道具だけでなく、今の感覚を時間の流れの中へ置き、自分の立ち位置を捉え直す鏡として考えます。
― 昔へ戻らず、自由と多様性を失わない形で ―
地方に完成した居場所を探すのではなく、土地に残る関係の痕跡を手がかりに、自由と多様性を守りながら、都市でも地方でも人の居場所を結び直します。
動画と読み物でたどる
各話は、YouTube動画と、その内容を文章でたどれる読み物記事の二つの形で公開します。
関連する入口
役割が変わっても、人の居場所までなくなるわけではありません。
土地と暮らしに残る手がかりをたどりながら、昔へ戻るのではなく、AI時代の自由と多様性を守る形で、人の居場所をどう結び直せるのかを考えていきます。